これまで東京で仕事をしていたときも、島根で田舎ライフを満喫していても、大小様々なプロジェクトのメンバーに加わってきました。プロジェクトチームをまとめることは、プロジェクトを成功に導く為には非常に重要なことですよね。

でもですね。「チームをまとめる」ってことを得意としている人って、ほんっっっとに極わずかな人しかいないんじゃないでしょうか。社員に信頼されている社長さんとか、社長が何にもしなくても社員が主体性を持ってまわしている会社とかめちゃくちゃ凄いですよね。

「人生の悩みのほとんどは人間関係の悩みだ」と、書籍「嫌われる勇気」にも書いてありましたけど、人間関係を良好にしチームが上手くまわる方法を求めている人は非常に多いと思います。

そして、僕はその解決策をついに見つけてしまったので、ここにご報告させて頂きます。


中途半端なリーダーシップなんていらない!

まず、「チームが上手くまわる方法」を考える前に、なんでチームがまわらなくなってしまうのかを考えてみましょう。まぁ、いろいろとケースはあると思うのですが、上手くまわっていないチームの原因の多くは「リーダーが中途半端にリーダーシップを発揮させているから」だと思っています。言い方を悪くすれば、「なんちゃってリーダー」が非常に多いんです。

中途半端なリーダーシップとは具体的には何かというと。「中途半端に指示すること」「中途半端にビジョンを語ること」「中途半端にスケジュールを提示すること」「中途半端にコンセプトを共有すること」などなどです。

「今回のコンセプトはこうだから、こういうスケジュールで、ここの担当を君やってくれ!目的はここだからな。」と、ズバッとビシッと、そしてクールに格好良くリーダーシップをはっきしてくれれば、チームが停滞することなんてありません。

でも、そんなこと凡人には出来ないんですよ。ズバッとビシッと系のリーダーに憧れている「なんちゃってリーダー」が同じようにリーダーシップを発揮させようとしても、全てが中途半端でなんとなくでしかプロジェクトの概要が分からずに、何をいつまでにどのようにすればいいのかが全く不透明で、チームの中にはぼんやり感がハンパなく蔓延してしまいます。

そして、「なんちゃってリーダー」が中途半端なリーダーシップを発揮してしまうと、チームメンバーは次に何を行動して良いかが分からずに「待ちの姿勢」になってしまいます。

いろんなプロジェクトチームを見ていると、「俺がまとめるからついてこい!」「全て俺に報告しろ!」というように、一生懸命チームの統率を図ろうとしているリーダーが多いような気がします。

そこでズバッとビシッと系のリーダーのように、リーダーが全ての案件をズバッと決定し、上手くさばいて行けるなら良いんですが、「なんちゃってリーダー」にはそんな能力もなく、いろんな案件を抱え過ぎて、自分でさばくことが困難になり、ズバッと判断出来ないことも増え、どんどんタスクが溜まって行き、先送り案件が大量に増えてしまいます。

誰もが「これ早く行動したほうが良いんじゃないのかな?」「これについて早くミーティング決めたほうがいいんじゃないかな?」って思っているにも関わらず、リーダーが主導権を持っているので、みんなリーダーの鶴の一声をまっています。個々が行動しにくい空気が流れてしまっているのです。


リーダーは決定権を持つな!

この状況を変え、個々が主体性を持って考えて行動してもらう為には、どうすればいいのか?意外と答えは簡単だと僕は思っています。

それは、リーダーが決定権を持たなければいいんです。

40+236 Break / bark

そうすれば、リーダーの判断が送れたことによってタスクが先送りにされることもありません。決定権は個々にあるので、個々に責任感が生まれ主体的に行動するようになります。

ん?なんだって?そんなことしたら、プロジェクトがちゃんとまわるかが不安だって??

だったら、進捗報告はしてもらいましょう。でもですよ、報告はあくまでも報告です。そこでリーダーが「決定」してはいけません。

チームからの相談があれば相談に乗りましょう。もし「これはちょっと違うんじゃないか」という異論があったら、意見をしましょう。「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?」というアドバイスがあれば、参考までに伝えておきましょう。

そして、決定させるのはチームメンバーに行ってもらうのです。決定権はリーダーではなく、チームにあります。チームを信じて、決定権をチームに渡してしまうのです。これで、上手くチームはまわるようになるはずです。


アドバイスに徹することから始めよう。

まぁいきなり「決定をやめろ」と言われても良くわかんないという人は、とにかく「アドバイスに徹することを意識すること」にしてはどうでしょうか?

Giving advice / taylorpad212

だいたい勘違いしているトップダウンが大好きなリーダーってのは、「アドバイスはしないで決定ばかりしている人」です。

「こんな資料じゃダメだ、やり直してこい!」とか「この案件どうなってるんだ?早く考えてもってこい!」とか常に上から目線。そんなんじゃ、部下もテンションがた落ちですよ。

偉そうに決定ばかりしているリーダーと仕事したってつまらないんです。それよりも、プロジェクトを任せてくれて、いざというときにアドバイスをくれるけど、最後まで信頼してくれるリーダーのほうが一緒に仕事していて楽しいし、尊敬出来るじゃないですか。

「チームがまわらないなぁ…。」「チームに主体性がないなぁ…。」と悩んでいるチームのリーダーは、まずアドバイスに徹することを意識してはいかがでしょう?そして、最終的には決定権を放棄することをおすすめします。

ちなみに、僕は社会人時代「なんちゃってリーダー」でした。「チームは俺がまとめなくては!」を気持ちだけが空回りをし、それをさばけずどんどんタスクが溜まって行きました。「なんでみんな主体的に行動してくれないんだ…」と嘆き、「俺はこんなに辛い想いをしているのに…」と被害妄想に走りました。とんだ勘違い野郎ですね。

それが、今は変わりました。チームが上手くまわるようになりました。なんででしょうかね
?ふふふ。それでは皆さんの検討を祈ります。

あでゅ。