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2014年06月


昨日は、地域づくり実践講座「ごうつ道場」に参加してきました。地域づくりの起業塾みたいなものですね。

【地域づくり実践講座】 ごうつ道場2014のご案内 【始まります】: てごねっと石見の活動日記


毎回、講師として面白いことをされている起業家さんなどをおよびし、講義を行ってもらいます。

今回は、隠岐の島町・五箇から、姉妹で農業参入、放牧での和牛の畜産を行っている「アグリおき」の遠藤姉妹がお越し頂きました。(こちらの遠藤さんの面白い活動は、またの機会にまとめようと思います。)


自然の中で育つ「日本で一番小さい全寮制高校」

会場は、遠藤さんが通っていた「キリスト教愛真高等学校」にて行ったのですが、ここがまた凄いところなんです。

全寮制高校・キリスト教愛真高等学校


「日本で一番小さい全寮制の高校」今の全校生徒は50人ほどということでした。国道から山を上ったところにあり、まわりは森に囲まれています。

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校内案内図。校長先生の家も敷地内にあります。

全寮制ということで、広大な敷地内(森の中)に生徒の寮があるだけではなく、なんと先生も同じ敷地内に住んでいるとか。

校長先生曰く、「先生が偉そうなこと行ってても、普段の生活からどんな人かがバレてますからね。先生と生徒じゃなくて、人としてつきあっています。」とのこと。

先日、「大人は子供より優秀だと思っているから、子供は言うことを聞かないんだ。」という内容のエントリーを書きましたが、まさに愛真さんの取り組みは理想的な取り組みなんじゃないかなと思います。

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驚くのは、これだけではありません。

授業は普通科の高校と同じようにありますが、その他にも、農業、養鶏、調理など、出来るだけ自分たちの力で、自分たちの生活をまかなっています。(なんと自分たちの排泄物の処理を行うこともあるとか。)

朝昼晩の食事は全て生徒が準備します。今回は夕食にもご招待してもらい、カレーを振る舞ってもらいました!

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調理室。休職は全部生徒が作ります。

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牛肉は特別に隠岐の和牛!これがまた柔らかくて絶品!

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みんなでいただきます。

キリスト教だからなのか?頂きますの前には、「今日この日に、こうやって皆で食事が出来ること」に感謝の祈りを捧げました。普段、食事って簡単に済ませてしまうものなので、こうやって感謝の気持ちを改めて感じることは、とても大事なことだなと思いました。今日から、ちゃんとしよ。

皆、普段から自分のことを自分でやっているだけあって、めちゃくちゃ手際が良い!「誰かがやってくれるから良いや〜」なんて考えは無いんでしょう。あったとしてもそれは役割分担がハッキリしているので、「人任せということ」は無さそうです。

ちょっと大人しいかなとも感じましたが、みんな素直で良い子でした!

自分の生き方が見つけられる教育。

全寮制で外界からの情報があまり入ってこない生活をしていると、社会人になったときに「なにか弊害が無いのかな?」とも思ったので、卒業生の遠藤さんに聞いてみました。

すると「高校生活の中で人間の深いところまで知ることが出来るから、一人の人間として誰にでも同じように接することが出来るし、自立しているから、どこに行っても自分の生き方を見つけられる」というご返答をもらいました。

確かに、人格形成をするなかで、その他大勢の中に調和する教育はもう不要なのかもしれませんね。それよりも「自分がどう生きたいか?」を突き詰めて、自分の生き方を見つけられる人材を育てることのほうが意味があるのかもしれません。

んー、いちど体験してみたいですね。自分がもし今、高校受験で迷っていたら愛真高校を選択肢のひとつとしてかんがえていたかもしれません。

また改めて、校長先生のお話も伺えればなと思ってます!

あでゅ。

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family

昨日の移住日記で、小学校に潜入してきましたという記事を書きました。

ついに交通手段ゲット!そして、小学校への潜入に成功。 #移住日記 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

東京にいた頃もNPOのボランティアで公立小学校に入って遊びと学びのお手伝いをしたこともありましたが、それはあくまでも「スタッフ」という位置づけでそれほど「教育現場に入ったな」という感じはありませんでした。

今回も「スタッフ」には変わりないのですが、カッチリとした「スタッフ」というよりは「近所のお兄ちゃんが遊びに来た」というような感覚なので、子供たちとの触れ合いもこれまで経験したものと比べて、密度の濃いものになりそうです。

まだ小学校には2回しか伺っていないのですが、その中でも僕の中ではいろいろと気づきがありました。

小学生くらいのやんちゃ盛りのお子さんをお持ちの保護者の方や先生方々には「子供が言うこと聞かなくて大変!」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、小学生低学年くらいってパワーが有り余ってますからね。言うことを聞かないというのは凄い分かります。(僕の甥っ子がちょうどそのくらいなんです。)

でも、「何で言うことを聞かないのか?」ということを考えたことはありますか?

僕は今回、小学校に潜入したことで「これは子供も言うこと聞かないよなぁ」と肌で感じることが出来ました。「子供はなんで大人の言うことを聞かないのか?」ひとつの意見としてここに残しておきたいと思います。


大人が子供より「優秀」だと思っている限りは、何も変わらない。

真っ先に感じたのはこれなんです。根本的な問題としてはこれが解決しないと何も変わらないんじゃないかと思っています。

大人は自分たちのほうが人生経験も知識もあるし、優秀だと思っています。でも、そもそもこれが間違っていると僕は思います。

確かに、子供より計算は速いだろうし、漢字も書けるだろうし、車も運転できるだろうし、お金も持っています。でも、だからといって優秀かどうかは別の話です。ってか「これが出来るから優秀!」なんて価値観を持っているから多様性なんか生まれないんですよ。

先日、岡山県総社市の素晴らしい取り組みについてとりあげました。

岡山県総社市の障がい者雇用が素晴らしい!障がい者の役割...というか、もっと普段から役割に目を向けるべきでしょ。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

ここでも書きましたが、目を向けなければならないのは「優秀かどうか」ではなく「役割はなんなのか」なんですよ。あるべく姿は「大人のほうが優秀だから、子供は言うことを聞きなさい」ではなく、「大人の役割と子供の役割を理解した上で、対等な立場でものごとを考えていきましょう」でしょう。

対等な立場で接してもらえない子供は、どのように感じるでしょうか?「どうせ自分の意見は聞いてもらえない」と感じるでしょうか?「認めてもらえない」と感じるでしょうか?「どうせ自分は出来ない子なんだ」と感じるでしょうか?

なんにせよ、一方的に正義を振りかざされても、良い感情を抱かないのは確かだと思います。


対等な立場とは、相手を仲間として頼れる関係性のこと。

じゃあ、「対等な立場ってなんですか?」と聞きたくなると思います。昨日実際に僕が子供と接していたときの事例を取り上げたいと思います。

放課後クラブでは最初の30分、遊びにいく前に宿題をすることになっています。宿題を終えた子供たちは「早く遊びにいきたい!」という気持ちが先立ち、机をぐちゃぐちゃにしたまま遊びにいこうとしました。「さすがにこれをこのままにしておくのは、ちょっとなぁ…」と思った僕は、子供たちに机を直すように伝えたのです。

さて、皆さんならこのときなんて声をかけるでしょうか?

普通なら「みんなー!机直してから遊びにいきなさいー!」というように伝えると思います。でも、これって命令じゃないですか。上から目線ですよね。自分のほうが優秀だと思っているから、命令するわけです。これでは子供たちも「へーい」とつれない返事をして嫌々机を直して行くと思います。

では、僕はなんて伝えたのか。

「みんなー、頼む!お願いがあるんだけど、このままじゃ先生に怒られちゃうから机直すの手伝ってくれないかー!」

あくまでも僕と子供たちの立場は同じで、命令をするのではなく、お願いをしました。仲間として力を貸してくれないかというお願いをしたんです。

そうすると子供たちは「いいよー!」と快く力を貸してくれました。

ちなみにそのときに「机をきれいに整えなければならない理由ってなんですか?」と、もし聞かれたときになんて答えれば良いかなと考えたのですが、良い答えが出てきませんでした。

今考えてみると「次の人が気持ちよく使えるように」というような答えが出て来たのですが、そのとき瞬時にはなかなか考えられませんでした。

だから僕は「怒られちゃうから」とう本音を伝えることにしました。まぁ理由はなんでも良いんじゃないかと思います。大事なのは本音を伝えているかどうかだと思うので。


本音を伝えなきゃ、子供は理解してくれない。

「大人のほうが優秀だ」と思っている人は、どうしても「大人のほうが立場が上じゃなければならない」と思ってしまう傾向があると思います。威厳を保とうとするんですね。

でもそうすると、どんどん自分の本音を言えなくなるんですよ。これ、僕も前の職場で経験したことなんですが、「上の立場」で、いようとすればいようとするほど本音が言えなくなり、都合が悪いことを言われると話をごまかしたりしてしまっていました。

例えばですよ、これさすがに小学生の前では言わなかったですけど、漢字ドリルで漢字を機械的に書いていくことに、どんな意味があると思いますか?

「漢字を覚えるために何回も何回も書いて体に覚え込ませる」というのなら分かりますけど、あの漢字ドリルって、「枠を埋めること」「終わらすこと」が目的になってますよね。

ってか、約20年前、僕が小学生だった頃は、ドリルを貰った瞬間から、一年分まとめて全部書いて速攻で終了させていましたけど。答えも見てましたけど。それが学習と言えますか?

今も20年前のやり方と、ほとんど変わってないということですよね。子供から「なんでドリルやらなきゃいけないの?」と言われたらなんて答えますか?

「漢字を覚えるためだよ!」と伝えますか?

だったら、絶対に、確実に、他の最適な方法をを探したほうが賢いでしょう。でも「ドリルをやらなきゃいけないルール」が学校には先あって、先生方もそれに従わなければならないので、この子供からの「なんでやらなきゃいけないの?」という質問は非常に都合の悪い質問なんです。

ここで子供に対して出てくる返答なんて、おそらく薄っぺらい、取ってつけたようなキレイごとでしょう。「漢字を覚えるためですよー」なんて理由になっていません。

そんなんじゃ子供たちは納得できませんよ。子供たちのほうが気持ちに対しては敏感なんですから、「この人はちゃんと答えてくれない」って思ってますよ絶対。大人の事情も分かってますよ全部。

僕が先生だったらこうやって答えますよ。

「そうなんだよねぇ。こんなんやっても意味ないと思うでしょ?でも、これやらなきゃいけないって学校で決められてるんだよねぇ。つまらないでしょ?先生も20年前は嫌々やってたよー。まぁでも、漢字は覚えて欲しいって思うから、どうやったもっと効率よく覚えられるか、一緒に考えてくれるか?それでみんながテストで点数とれるようになれば、ドリルなんかやらなくて良いですか?って校長先生にお願いしてくるよ。」

こうやって答える先生と、「漢字を覚えるためですよー」と答える先生と、どちらが信頼できますか?親御さんはどちらの先生を信頼できますか?

これはもし僕が先生だったらの話ですけどね。そして、こんなこと言っていると他の先生から村八分にされて肩身が狭い思いをしそうなので、学校の組織の中に入ろうとなんて思わないですけどね。

「こんなこと言えるわけねーだろ!」と憤慨する先生方もいらっしゃるかと思いますが、子供たちのことを考えたら、本来はこうやって言うべきでしょう。そして学校の仕組みを変えるべきでしょう。


これは教育だけではなく、日本の社会全体で起こっていること。

これは誤解しないで欲しいのですが、僕がお世話になっている小学校がどうこうという意味ではなくて、「日本の公立小学校の教育現場って、ほとんどがこういう状況なんだろうな」、もしくは「日本の家庭(もしくは会社)ってこういう状況がほとんどなんだろうな」と気づいたということです。

僕が現在お世話になっている、高角小学校は子供の可能性を広げようと様々な取り組みをされている素晴らしい学校です。


学校側も国が決めているルールに縛られて思ったように出来ないという現状もあると思います。でも、そんなルールって「子供たちの人生と比べても大事なんですか?」って思ってしまいます。


どうにか変えていきたいですね。実は僕のこれからのプランの中には、この課題も含まれています。もしこの記事を読んで、共感をしてくれる保護者の方々や先生方がいらっしゃいましたら、お力を貸して貰えると嬉しいです。是非今後の活動にご注目ください。

あでゅ。

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今日は、なんとなんと。

念願の交通手段をゲットしましたー!

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ジャン!
ホンダ・スーパーカブ君!

ご近所でお食事処をやっているオッチャンから、「今使ってないから〜」ということで無期限で貸してもらうことになりました!なんて太っ腹!オッチャンありがとうー!!!

オッチャンも知人からの貰い物のようで、ナンバー登録されてなかったので、市役所で登録してきーの、自賠責保険に入りーので、ついに今日から乗れるようになりました。

これで容易に町に出れる。こっちに滞在2週間で足までゲット。田舎の速度って意外と早いかもしれない。

ってか、こっちの人って車での移動が常だから、10キロくらいをバイクで行き来するってだけでも驚かれるんですね。ちなみに、僕の地元である千葉県の西船橋から10キロってどのへんまでなんだろう?と思い調べてみると、浦安までがそのくらいでした。



まぁこのくらいは許容範囲でしょう。しばらく車を買う余裕は無いと思うので、カブ君で町をぶいぶい言わせようと思います。

「田舎では車が無きゃ生活できないよー!」って、よく言われるんですけど、そんなに必要性は感じないんだよなぁ。どうにかなりそう。

それより、久しぶりにバイクというものに乗って、かなり爽快だったので、小型のカフェレーサーでも手に入れて山道で遊びたいなぁとか思ってしまった。

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こんなんで。
少し楽しみが増えました。


■ 市内の小学校へ潜入!

とあるご縁があり、市内の高角小学校というところに出入りさせて頂いています。

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こんなに簡単に小学校に出入りできてしまって良いのか…?とこっちが不安になってしまうくらいオープンなのですが、子ども達も地域の人たちが出入りすることに慣れているらしく、思った以上に人懐っこく接して来てくれます。

本来、学校ってモノはこのくらいオープンなほうが健全なんだろうなぁって思いました。町の規模が狭いので、みんな顔見知りだからなりたつことなんだろうなぁ...とか思ったけど、小学校の学区ってどこでも一緒な気がするので、仕組みの作り方次第でどこの市町村でもなりたつきはしなくもないですね。(もちろん人口は違いますけど。)

学校に潜入させてもらって何をしているかというと、放課後クラブ的なものでバイトさせてもらうことになりました!

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週2日、1日2時間というわずかな時間ですが、放課後に子ども達と遊んでいます。ちょっとだけ宿題をやる時間もあります。

教育的な目線から居場所づくりやコミュニケーションづくりを考えてきたいと思っている僕としては、地域の小学生と触れ合う&先生方、保護者の方々と触れ合うことはとても意味のあることなのです。


ありがたいことに校長先生も快く出迎えてくれているようで、恐縮であります。ほとんど子ども達と一緒に遊んでいるだけですが、自由にやらせてもらっています。

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「東京から、若者が来た!」という話題は、学校内でもニュースになっているらしく、集団に囲まれてもみくちゃにされました。そして、質問責め。なぜか男子から「好きの女性のタイプはー?」と聞かれるという。3年生の担任に若い女性の先生がいるらしく「○○先生と結婚すればー?」とちゃかす女子生徒も。

いやいや、是非紹介してください...。(違うか)

保護者の方曰く、どうやら子ども達は、僕くらいの若い男性と触れ合う機会はほとんどないらしく、コミュニケーションに飢えているっぽいです。確かに、30才前後の働き盛りの男がこんな時間に出歩いてないですしね。

小学生曰く、僕はイケメンらしいです。まだまだやっていけそうです。良かった良かった。あきられないように頑張ります。

いやぁでも、どこの馬の骨かわからないような奴がこうやって学校の先生の様に入り込めてしまっていることが、本当に凄いというか、不思議な感覚です。

そして、小学校に入りで客観的な視点から見えること、感じることもいろいろあるので、そのへんは改めてまとめてみようと思います。今の教育の問題点なんかも見えてきそうです。

なんだかんだ言って明日も予定満載なので、良い一日を過ごせそうです。
あでゅ。
 


岡山県総社市での「障がい者雇用」の取り組みについての記事です。片岡さん、素晴らしい志を持っていらっしゃる。


障がい者が自立すれば、みんなが元気になれる 国にNO!を突き付けた岡山県総社市長の戦い(上) - Infoseek ニュース


「障がい者を1000人雇用する」

職員から「無理だ」と言われていたにも関わらず、たった3年で721人の障がい者雇用を生み出してしまったという。

東京にいた頃、NPOのボランティアで障がいを持っている子供と触れ合う機会があったので、「子供の教育」「子育て」の目線については意識して考えていたのですが、「仕事」という目線では意識できていなかったですね。

教育は「生涯食べていけるようになるため」という役割もあると思うので、教育と仕事は、根本で繋がっていなければ意味が無いですよね。非常に勉強になります。


■ 障がい者は普通以下なのか?障がい者の役割は?

この記事を読んで「ほぉ」と感心したのが、「障がい者を雇うと職場の団結力が上がる」というところ。

正直、ここでも書いてあるように、これまでは「障がい者は戦力外」だと思われて来たと思います。しかし、それが違ったとなると大きな変化が生まれるんじゃないでしょうか。

「障がい者を雇わないより、雇ったほうが良い」なら、障がい者は必要不可欠な存在に変わってきます。

これまでの社会では「障がい者の本来の能力」を開花させることが出来ていなかったのかもしれませんね。役割分担が上手く出来ていないんじゃないでしょうか。

例えば、自然の世界に目を向けると、草花や虫や鳥たちは助け合って共存しているじゃないですか。

花は蜜を虫たちに提供し、花粉を運んでもらいます。木は果実を身につけ、鳥たちに提供し、種を運んでもらいます。

こんなのは小学生の「せいかつか」で習うレベルの知識なのに、人間は自然から学べる教訓を、なかなか「せいかつ」に生かせないものです。

僕らは、障がい者の方々に何を提供してもらい、そして何をお返しすればいいのか?そのお互いの役割、共存方法はもっと考えていかなければならないですね。


■ これからは役割に目を向けた働き方に変わっていく。

個々の能力を開花させるという意味では、障がいがあるかどうかに関わらず、今の仕事のあり方を見直さなければなりません。

これまでは、皆が皆、一定レベルまで同じように能力を上げなければなりませんでした。

例えば、「新入社員はまずは営業だ!」とか。営業が最低限必須な能力ではないとは言い切れませんが、営業力が無かったら社会で生き残れないという図式はちょっと違和感を感じます。

営業で成績にが良くなかったら、次のステップに上がれないとしたら、もともと「営業力」のパラメーターが低い人からしたらムリゲーじゃないですか。

そうじゃなくて「この人は発想が面白いから、企画を任せよう」とか、「単純作業をにおける集中力がハンパないから、情報処理を任せよう」とか、最適な役割が何なのかを考えるべきですよね。

ってか問題なのは、こんなことは何年も前からわかりきったことなのに、なかなか組織内での変化が見られないってことなんじゃ無いかなと…。

教育現場での対応だって考えなければならないでしょう。

そもそも、その人の特性を理解して、役割に目を向けることって凄く難しいことじゃないですか?お子さんがいる保護者さんは、自分の子供の特性や役割を、どのくらい理解しているんでしょう?

学校の現場で、子ども達の役割に目を向けるには、時間も労力もかなり必要になってくるでしょう。おそらく今の教育環境じゃ、時間も労力も全く足りないんじゃないかなと思います。

一人一人に目を向ける余裕を先生方に持たせるような環境にしなきゃ、これもムリゲーな気がします。

なかなか効率の小学校では難しいでしょうが、いまはサドベリースクールのような自由な教育を掲げたところも出てきていることもあり、意識の高い私立校が牽引していって欲しいですね。

障がい者だけに限りませんが、「個々の役割」についてはもう少し勉強していかなきゃなと思います。

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先週、東京から島根に移住して来たという話は何度何度もしていますが、交通手段は、東京から広島まではヒッチハイクで行くことにしました。

とにかくこれから面白いことをやろうと思って島根に行くのに、普通に高速バスで行ってもつまらんだろうという理由で、ヒッチハイク未経験にも関わらず無謀にも出発したわけです。

6月10日の19時に出発をして、到着が6月12日の11時半頃。かかった時間は、およそ40時間ですね。思ったよりも早くついたなという印象でした。

今回、初めてだったということもあり学んだことが沢山ありました。「これからヒッチハイクやったるで!」という強者たちのために、初心者ならではの新鮮なヒッチハイク術をお届けしたいと思います。


■ 声をかけるより、ボートを持つべし!

ヒッチハイク弱者であり、思い切ったことをするわりには結構ビビリな僕がグーグル先生で情報を集めたところ、「ヒッチハイクはボードヒッチよりも、ノックヒッチの方が乗せてもらえる確立が高い」ということがわかりました。

ボードヒッチというのは、「名古屋方面!」というように目的地をダンボールやスケッチブックに書いてひたすら泊まってくれる車を待つというスタイル。

ノックヒッチというのは、停まっている車にノックをして直接ドライバーに交渉するというスタイルで車に乗せてもらうという、ヒッチハイクのやり方です。

ノックヒッチのほうが精神面でのハードルが高いぶん、直接交渉できるので停まってくれる可能性が高いというのはなんとなくイメージ出来たので、初めはノックヒッチをメインで声をかけていました。

が、しかし。結果的に、僕のノックヒッチの乗車率はかなり低い数値となったのです。残念ながら、時には4時間ほど声をかけても全く乗せてもらえないこともありました。。

僕が今回東京から広島までヒッチハイクをして、停まってくれた車は計8台。その内、ノックヒッチで停まってくれた車は2台だけでした。(声の掛け方が悪かったのかもしれないですが…。)

とにかく、停まってくれる確立はボードヒッチのほうが高いということが分かったので、後半は後述するトラックに乗せてもらうとき以外はボードヒッチで乗せてもらっていました!

最後、広島駅から一番近いSAから乗せてもらうときなんか、ボードを持ってからなんと一台目で停まってくれるという奇跡。「ボードってすげえな!」と思える経験でした。

ヒッチハイクはボードに始まりボードに終わる!


■ 真っ先にSAマップをゲットすべし!

下道から、ボードヒッチで高速に載ることが出来たら、ひとまず行けるところまで行って、SAで降ろしてもらいましょう。

車に乗っていない人は、SAとPAの差が分からないかもしれませんが、SAはコンビニやレストランがある場所、PAはパーキングとトイレくらいしかないような場所です。

当たり前ですが、SAの方が立ち寄る人が多いので、次の車をつかまえるためにSAで降ろしてもらうということですね。

さて、ここでゲットしておきたいのが、SAが書いてあるマップです。

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こちらの写真は、僕が大阪を抜けて山陰地方に入るときにSAでゲットした「遊悠・West」というフリーペーパー情報誌。ここに高速道路のガイドマップもついています。

ちなみに、東日本の高速道路事情は何となく分かっていたので、西日本のものしか手元にありません。

SAの名前や場所を把握していると何が良いのかというと、例えば名古屋付近で乗せてもらった車のドライバーに「淡路のほうまで行くよー。」と言われたときに、「じゃあ、大津SAまでお願いします!」とマップを見て判断できるということ。

特に、東京や大阪の環状線にはSAが無いので、その手前で確実に降ろしてもらう必要があります。「降ろしてもらう場所をどこにするのか?」を見極めるのが、このヒッチハイクの難しさであり、ゲーム的な要素だなと思いました。

SAについたら、すぐゲットしましょう!


■ 夜中は大人しく、寝るべし!

「夜中はトラックドライバーをつかまえろ!」と書いてある記事も多いんですが、やっぱりトラックの威圧感って半端ないです。声をかけるのも至難の業です。

ノックヒッチで声をかけるにしても、夜のSAでのトラックは寝床と化しているので、なかなかタイミングが難しいんですよね。暗いので、相手からこっちも見えにくいですし。

なので、僕は夜中のヒッチハイクは諦めて寝ることにしました。

大きなSAでは、お店も開いているところもあるので、ゆっくり休みましょう。僕は日中はほぼ休み無くヒッチハイクをしていたため、2日目の夜は非常に疲れていました。「いつ乗せてもらえるか分からない」という状況でヒッチハイクをしているので、ついつい休むタイミングを逃してしまうんですよね。

なので、夜、ボードヒッチが出来ないときは、潔く休むのも良いんじゃないかと思います。

ちなみに、僕が2日目の夜に滞在していた滋賀の大津SAは、めっちゃデカくてキレイで、ショッピングモールのようなところだったので、かなり快適な時間を過ごせました!

夜は潔く寝て、次の日に備えましょう!


■ トラックを捕まえるなら、ドライバーが降りて来たところを狙うべし!

夜は潔く寝るほうが良いとは言っても、ずっと寝ているわけには行きません。一般車がSAに入ってきてザワついてくるのは、お昼頃なので、さすがにそれまで滞在しているのも時間がもったいないです。

なので、夜が明ける頃にはトラックの運ちゃんに声をかけてみましょう。

狙い所は、新たにSAに入って来たトラックのナンバーを見て、目的方面のナンバーだったら、降りてくるところを出待ちすること。

朝方SAに入ってくるトラックは、寝に来るというよりは、コンビニでちょっとしたご飯を買ったり、トイレに立ち寄ることが多いようです。

用を済ませに降りて来たところに、すかさず声をかけましょう。

「○○方面に行きたくてヒッチハイクしてるんですけど、乗せてもらえませんか?」

と出来るだけ印象良く、単刀直入に声をかけましょう。相手のためにもやり取りは短いほうがいいので、「○○方面行きますか?」という質問はしません。

もし別の方向に行く車だとしたら、「そっちのほうは行かないんだよね〜」というように断られるので、わざわざ聞かなくてもいいってことですね。

ここで意識したいのが、やっぱり印象です。

なぜかというと、基本的に今のトラックって乗せてもらえないんですよ。意外だと思われる方もいると思いますが、会社から「同乗させるな」と厳しく言われていることが多いみたいなんです。(保険も一人分しか入っていないようです)

「普通」は乗せてもらえないということを頭に入れておきましょう。

ということは「それでも乗せてもらえるような人」にならないと、わざわざ乗せてもらえないんですよね。そのために、さわやかな笑顔を作る練習をしておいたほうがいいかもしれません。

朝方になったら、さわやかに声をかけましょう!


■ 欲を捨て、確実なSAで降ろしてもらうべし!

先述した、マップのところでも書きましたが、高速道路上でのヒッチハイクでは「どのSAで降りるのか?」がとても重要です。

特に分岐点がある場合は注意しておかないといけません。僕は今回のヒッチハイクで、2回ほど降りるSAをミスりました。

名古屋から大阪方面に向かうとき、トラックの運ちゃんだったので「プロに任せておこう」と、「大阪を越えて広島まで行きます」ということだけ伝え、降りるSAはお任せにすることにしました。

そして、降ろしてもらったSAは「亀山SA」、これが失敗だったんですよね。

亀山SAは伊勢自動車道へ行く車が多く入ってくるSAです。いちおう大阪方面にも行けなくはないのですが、かなり分が悪い場所だったんです。

だったら、新名神に行くための分岐点である亀山JCTの手前にある、御在所SAで降ろしてもらえば良かったんです。

もう一つのミスは、奈良から大阪方面を抜けるときに、「吹田SA」に行ってしまったこと。これまた分岐点を行き過ぎてしまったんですよね。

この吹田SAから、広島方面に行く山陽自動車道に行く車は、まずいないということが吹田についてから分かりました。どうしようかと立ち往生した結果、一度滋賀の大津SAまで戻るということを選んだのでした。(文字だと分かりにくいと思うので、ぜひ地図を見てみてください!)

こんなことになったのも、「少しでも遠くに行こう」と欲をだしたばっかりに起こったミスです。どこまで行けるかが重要ではなく、どこに降ろしてもらうかが重要だということを覚えておいてください。

少しでも前に進みたい気持ちを抑え、確実なSAで降りましょう!

***

というわけで、ヒッチハイク初心者の僕が学んだ、ヒッチハイク術でした!ヒッチハイクをしたときの様子もブログに残していますので、ぜひ参考にしてみてください。


【help!】島根への道中、広島までのシェア・ヒッチのご協力を! #シェアヒッチ : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

シェア・ヒッチ実施中!只今、刈谷ハイウェイオアシスに到着! #シェアヒッチ 1日目 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

シェア・ヒッチ実施終了!ついに目的地、広島駅に到着! #シェアヒッチ 3日目 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


ヒッチハイクの旅は正直大変でした。4時間もSAで立ち往生したときには、「ここから出れるのか?」と不安になることもありました。でも、意外と乗せてくれる人はいるものです。

しかも、皆さん優しい人ばかりでした。

僕の場合は運が良かったのかもしれませんが、これからも連絡をとらせてもらいたいなと思える出会いもありました。この経験は財産になったなと胸を張って言うことが出来ます!

だから、ぜひヒッチハイクをやろうとして不安な気持ちでいる人が、この記事を読んで「よし、やったろう!」と、前を向くことが出来たら嬉しいです。あなたのヒッチハイクが楽しい旅になることを祈っています!

もし、助言が必要なら、連絡ください!応援します!

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