前回、前々回と僕が東京から島根に移住しようと思った理由に繋がったエピソードを綴っています。


移住の理由①|僕が東京で、若者の考え方から感じた3つの危機感。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


移住の理由②|僕が東京で見つけた、相手が主体性を無くしてしまう3つの原因。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


僕が東京で働いていて感じたことは、若い世代の子たちが主体性を失い、自らチャレンジすることを諦めてしまっているということでした。


そして、そんな状況をつくりだしているのは、我々上の世代である大人達の行動が原因なのではないかという考えにたどり着いたというわけです。

では、この状況を打破するためにはどうすればいいのか?

答えは簡単です。たった一つのことだけ変えれば、全ては解決します。

それは、「余裕」を持つことです。


■「 余裕」を持つことがが前提になる社会を目指して。

「余裕」があれば行動が変わります。前回紹介した主体性が無くなってしまう原因は、全て余裕が無いからこそ起こってしまうことなんです。

「余裕」があれば、相手に考えさせることができます。「余裕」が無ければ考えている暇など無いので、一方的に命令するか、教えている暇もないので、自分でやってしまいます。

「余裕」が無いから、相手に口出しをしたくなります。相手の考えが無謀だと感じたら、すぐに否定に入ります。

失敗する「余裕」が無いので、行動を躊躇してしまいます。「チャレンジしてから考える」のではなく、「安全だとわかったらチャレンジする」と保守的な考えになってしまいます。

例えば、あなたにお子さんがいたとします。男性であれば、朝出勤する前のバタバタしている時間帯、女性であれば朝食を作って朝の準備をしている忙しい時間帯。

お子さんが朝食で出したオレンジジュースのコップをもって変な飲み方をして遊んでいたところ、コップを倒してオレンジジュースをまき散らしてしまいました。

さて、あなたはどうするでしょう?

大体の人は「こら、あんた何やってるのー!ちゃんと飲みなさい!そうやって遊ばないの!」というように、わーっと叱ると思います。そして、時間が無いので、こぼしたオレンジジュースをせっせと布巾で拭きとります。

どこの家庭でも見られる、至って普通の光景だと思いますが、この光景をイメージしながら、前回書いた「相手が主体性を無くしてしまう3つの原因。」を読んでみてください。


移住の理由②|僕が東京で見つけた、相手が主体性を無くしてしまう3つの原因。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


どうでしょうか?

何気なく、子供に対してとっている行動は、「命令」であり、「否定」であり、「過度な援助」になっていることにお気づきですか?

しかも、「なぜやっては行けないのか?」という理由も添えられていないんです。

まぁ、忙しくて「余裕」が無いときに、こんなことになったら仕方ないですよね。いちいち「なんでこぼれちゃったんだろうね?」と問いただしていたら、10倍の時間がかかってしまいます。

命令をしないということは、自分でどうすれば良いのかを考えさせること。否定をしないということは、自分で考えたことを思ったようにやらせるということ。過度に援助しないということは、失敗することが分かっていたとしても一定の距離を保って見守ることです。

そのためには、「時間の余裕」も、「心の余裕」も必要です。

この「余裕」が圧倒的に足りていないのが現代人、とくに都心部に住む人たちなんじゃないかと思います。

だから僕は考えました。時間と心にもっと「余裕」があれば、もっとのびのびと未来をポジティブに考えられる人になれるんじゃないかなと。

「余裕」さえあれば、実は「お金」も「地位」も「名誉」も要らないんじゃないかって。「余裕」があることが前提の生き方を探してみよう。そう思いました。

そして、自ら「余裕」のある場所を作って、「余裕」を求めている人たちの受け皿になりたいと思うようになりました。

これが僕が東京を離れた理由です。


■ つまるところ島根に来た理由は…?

「なぜ島根?」という質問をされると返答に困るのですが、ぶっちゃけどこでも良かったといえばどこでも良かったんです。「余裕」がつくれそうな場所であれば。

日本全国、田舎は沢山ありますし。地域活性化やIターン、コミュニティデザインってものも流行っていることですし。

強いていうならば、先日、島根についてから今の家に引っ越すまでにお世話になっていたゲストハウス兼バーの「yurusato」があったからでしょうか。


無事、島根に到着しました!ひとまず「ゆるっと」yurusatoに宿泊中。 #移住日記 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


去年の年末、ソトコトの12月号を見ていたところ、コミュニティデザインの特集に「yurusato」が載っていました。それを見て、僕は「僕が求めている居場所はここにあるのでは?」と、直感で思いました。

そして、今年の3月に初めて島根を訪れました。そこで「yurusato」のオーナーを通じていろいろな人と出会いました。そこで現地の人の顔が見えたということが大きかったと思います。おそらく情が生まれたんでしょうね。

2泊3日の旅を終え、東京に戻り、その次の日に島根への移住を決め、仕事を辞めることを会社に告げました。

とても不思議なことですが、その出会いが無ければ、今が無かったということなんですよね。


■ これから課題ばかり...ご協力お願いします!

これから課題は沢山あると思います。というか、会社を辞めて今は収入がないので、どちらかというと課題しかありません。

でも、なんだかわかりませんが、楽しくやっていけそうです。

自分のやりたいことをやれているからでしょうかね。自分の生きたい生き方を模索しているからかもしれません。

僕はこの地で「余裕」を前提とした生き方を模索して、生きる選択肢を増やせればと思っています。都会で働くことが全てじゃなく、田舎でも仕事を作って生活していくことが出来るということを証明したい。

そして、都会暮らしに疲れてしまった人、様々な困難を抱えていて都会での生活には適応できない人などが移り住んでくる場所を作りたいと思っています。

もし同じようなことを考えている方がいれば、ぜひ連絡ください!田舎弱者の僕は、まだ右も左も分からないので協力してくれる人が必要です。

情報をくれる方も必要ですし、応援してくれる方、このブログの情報を拡散してくれる方も必要です。

少しでもお力を貸して頂けると嬉しいです。

それでは!



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■ 僕が島根に移住を決めた理由。
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