先週、東京から島根に移住して来たという話は何度何度もしていますが、交通手段は、東京から広島まではヒッチハイクで行くことにしました。

とにかくこれから面白いことをやろうと思って島根に行くのに、普通に高速バスで行ってもつまらんだろうという理由で、ヒッチハイク未経験にも関わらず無謀にも出発したわけです。

6月10日の19時に出発をして、到着が6月12日の11時半頃。かかった時間は、およそ40時間ですね。思ったよりも早くついたなという印象でした。

今回、初めてだったということもあり学んだことが沢山ありました。「これからヒッチハイクやったるで!」という強者たちのために、初心者ならではの新鮮なヒッチハイク術をお届けしたいと思います。


■ 声をかけるより、ボートを持つべし!

ヒッチハイク弱者であり、思い切ったことをするわりには結構ビビリな僕がグーグル先生で情報を集めたところ、「ヒッチハイクはボードヒッチよりも、ノックヒッチの方が乗せてもらえる確立が高い」ということがわかりました。

ボードヒッチというのは、「名古屋方面!」というように目的地をダンボールやスケッチブックに書いてひたすら泊まってくれる車を待つというスタイル。

ノックヒッチというのは、停まっている車にノックをして直接ドライバーに交渉するというスタイルで車に乗せてもらうという、ヒッチハイクのやり方です。

ノックヒッチのほうが精神面でのハードルが高いぶん、直接交渉できるので停まってくれる可能性が高いというのはなんとなくイメージ出来たので、初めはノックヒッチをメインで声をかけていました。

が、しかし。結果的に、僕のノックヒッチの乗車率はかなり低い数値となったのです。残念ながら、時には4時間ほど声をかけても全く乗せてもらえないこともありました。。

僕が今回東京から広島までヒッチハイクをして、停まってくれた車は計8台。その内、ノックヒッチで停まってくれた車は2台だけでした。(声の掛け方が悪かったのかもしれないですが…。)

とにかく、停まってくれる確立はボードヒッチのほうが高いということが分かったので、後半は後述するトラックに乗せてもらうとき以外はボードヒッチで乗せてもらっていました!

最後、広島駅から一番近いSAから乗せてもらうときなんか、ボードを持ってからなんと一台目で停まってくれるという奇跡。「ボードってすげえな!」と思える経験でした。

ヒッチハイクはボードに始まりボードに終わる!


■ 真っ先にSAマップをゲットすべし!

下道から、ボードヒッチで高速に載ることが出来たら、ひとまず行けるところまで行って、SAで降ろしてもらいましょう。

車に乗っていない人は、SAとPAの差が分からないかもしれませんが、SAはコンビニやレストランがある場所、PAはパーキングとトイレくらいしかないような場所です。

当たり前ですが、SAの方が立ち寄る人が多いので、次の車をつかまえるためにSAで降ろしてもらうということですね。

さて、ここでゲットしておきたいのが、SAが書いてあるマップです。

image

image


こちらの写真は、僕が大阪を抜けて山陰地方に入るときにSAでゲットした「遊悠・West」というフリーペーパー情報誌。ここに高速道路のガイドマップもついています。

ちなみに、東日本の高速道路事情は何となく分かっていたので、西日本のものしか手元にありません。

SAの名前や場所を把握していると何が良いのかというと、例えば名古屋付近で乗せてもらった車のドライバーに「淡路のほうまで行くよー。」と言われたときに、「じゃあ、大津SAまでお願いします!」とマップを見て判断できるということ。

特に、東京や大阪の環状線にはSAが無いので、その手前で確実に降ろしてもらう必要があります。「降ろしてもらう場所をどこにするのか?」を見極めるのが、このヒッチハイクの難しさであり、ゲーム的な要素だなと思いました。

SAについたら、すぐゲットしましょう!


■ 夜中は大人しく、寝るべし!

「夜中はトラックドライバーをつかまえろ!」と書いてある記事も多いんですが、やっぱりトラックの威圧感って半端ないです。声をかけるのも至難の業です。

ノックヒッチで声をかけるにしても、夜のSAでのトラックは寝床と化しているので、なかなかタイミングが難しいんですよね。暗いので、相手からこっちも見えにくいですし。

なので、僕は夜中のヒッチハイクは諦めて寝ることにしました。

大きなSAでは、お店も開いているところもあるので、ゆっくり休みましょう。僕は日中はほぼ休み無くヒッチハイクをしていたため、2日目の夜は非常に疲れていました。「いつ乗せてもらえるか分からない」という状況でヒッチハイクをしているので、ついつい休むタイミングを逃してしまうんですよね。

なので、夜、ボードヒッチが出来ないときは、潔く休むのも良いんじゃないかと思います。

ちなみに、僕が2日目の夜に滞在していた滋賀の大津SAは、めっちゃデカくてキレイで、ショッピングモールのようなところだったので、かなり快適な時間を過ごせました!

夜は潔く寝て、次の日に備えましょう!


■ トラックを捕まえるなら、ドライバーが降りて来たところを狙うべし!

夜は潔く寝るほうが良いとは言っても、ずっと寝ているわけには行きません。一般車がSAに入ってきてザワついてくるのは、お昼頃なので、さすがにそれまで滞在しているのも時間がもったいないです。

なので、夜が明ける頃にはトラックの運ちゃんに声をかけてみましょう。

狙い所は、新たにSAに入って来たトラックのナンバーを見て、目的方面のナンバーだったら、降りてくるところを出待ちすること。

朝方SAに入ってくるトラックは、寝に来るというよりは、コンビニでちょっとしたご飯を買ったり、トイレに立ち寄ることが多いようです。

用を済ませに降りて来たところに、すかさず声をかけましょう。

「○○方面に行きたくてヒッチハイクしてるんですけど、乗せてもらえませんか?」

と出来るだけ印象良く、単刀直入に声をかけましょう。相手のためにもやり取りは短いほうがいいので、「○○方面行きますか?」という質問はしません。

もし別の方向に行く車だとしたら、「そっちのほうは行かないんだよね〜」というように断られるので、わざわざ聞かなくてもいいってことですね。

ここで意識したいのが、やっぱり印象です。

なぜかというと、基本的に今のトラックって乗せてもらえないんですよ。意外だと思われる方もいると思いますが、会社から「同乗させるな」と厳しく言われていることが多いみたいなんです。(保険も一人分しか入っていないようです)

「普通」は乗せてもらえないということを頭に入れておきましょう。

ということは「それでも乗せてもらえるような人」にならないと、わざわざ乗せてもらえないんですよね。そのために、さわやかな笑顔を作る練習をしておいたほうがいいかもしれません。

朝方になったら、さわやかに声をかけましょう!


■ 欲を捨て、確実なSAで降ろしてもらうべし!

先述した、マップのところでも書きましたが、高速道路上でのヒッチハイクでは「どのSAで降りるのか?」がとても重要です。

特に分岐点がある場合は注意しておかないといけません。僕は今回のヒッチハイクで、2回ほど降りるSAをミスりました。

名古屋から大阪方面に向かうとき、トラックの運ちゃんだったので「プロに任せておこう」と、「大阪を越えて広島まで行きます」ということだけ伝え、降りるSAはお任せにすることにしました。

そして、降ろしてもらったSAは「亀山SA」、これが失敗だったんですよね。

亀山SAは伊勢自動車道へ行く車が多く入ってくるSAです。いちおう大阪方面にも行けなくはないのですが、かなり分が悪い場所だったんです。

だったら、新名神に行くための分岐点である亀山JCTの手前にある、御在所SAで降ろしてもらえば良かったんです。

もう一つのミスは、奈良から大阪方面を抜けるときに、「吹田SA」に行ってしまったこと。これまた分岐点を行き過ぎてしまったんですよね。

この吹田SAから、広島方面に行く山陽自動車道に行く車は、まずいないということが吹田についてから分かりました。どうしようかと立ち往生した結果、一度滋賀の大津SAまで戻るということを選んだのでした。(文字だと分かりにくいと思うので、ぜひ地図を見てみてください!)

こんなことになったのも、「少しでも遠くに行こう」と欲をだしたばっかりに起こったミスです。どこまで行けるかが重要ではなく、どこに降ろしてもらうかが重要だということを覚えておいてください。

少しでも前に進みたい気持ちを抑え、確実なSAで降りましょう!

***

というわけで、ヒッチハイク初心者の僕が学んだ、ヒッチハイク術でした!ヒッチハイクをしたときの様子もブログに残していますので、ぜひ参考にしてみてください。


【help!】島根への道中、広島までのシェア・ヒッチのご協力を! #シェアヒッチ : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

シェア・ヒッチ実施中!只今、刈谷ハイウェイオアシスに到着! #シェアヒッチ 1日目 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

シェア・ヒッチ実施終了!ついに目的地、広島駅に到着! #シェアヒッチ 3日目 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。


ヒッチハイクの旅は正直大変でした。4時間もSAで立ち往生したときには、「ここから出れるのか?」と不安になることもありました。でも、意外と乗せてくれる人はいるものです。

しかも、皆さん優しい人ばかりでした。

僕の場合は運が良かったのかもしれませんが、これからも連絡をとらせてもらいたいなと思える出会いもありました。この経験は財産になったなと胸を張って言うことが出来ます!

だから、ぜひヒッチハイクをやろうとして不安な気持ちでいる人が、この記事を読んで「よし、やったろう!」と、前を向くことが出来たら嬉しいです。あなたのヒッチハイクが楽しい旅になることを祈っています!

もし、助言が必要なら、連絡ください!応援します!

Twitter|@sattsu32
Line |sattsu32



★☆☆ おすすめ記事 ☆☆★

■ 僕が島根に移住を決めた理由。
移住の理由①|僕が東京で、若者の考え方から感じた3つの危機感。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

移住の理由②|僕が東京で見つけた、相手が主体性を無くしてしまう3つの原因。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。

移住の理由③|僕が日本を良くするために必要だと思う、たったひとつのこと。 : 僕が東京から、最も遠い町に来た理由。